種同定は面白い!

海遊館では調査の一環で以布利大敷(定置網漁)の漁獲調査を行っています。漁獲調査とはその月ごとに漁獲された魚の種類や漁獲量を記録して、魚類相の変遷や珍しい魚を記録することを目的としています。

昨年は海遊館のオンラインサロン「生きものサロン」のイベント用に、以布利センターから漁獲調査で用いていた様々な魚が送ってもらいました。
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その中に細長い魚が3匹出てきました。一見みんな同じ種類に見えますが、実は3匹とも種類が違います。
皆さん、分かりますか?

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1匹目は「テンジクダツ」です。歯がとても鋭く、上顎後方の犬歯は垂直に並んでいます。
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2匹目は「オキザヨリ」です。鰓(えら)の部分に黒い模様があるのが特徴です。
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3匹目は「ハマダツ」です。ハマダツは青黒い模様が体側(たいそく)に8本以上あるのが特徴です。
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一見同じように見える魚でも、よく見てみると違う魚が混ざっていることがあります。魚の種を見定めるのは難しいですが、とても楽しいです。

お魚屋さんやスーパーの魚もよく見てみたら周りと違う魚が紛れているかも?
じっくり観察してみるのも面白いかもしれませんね。

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