アカフジツボにオジャマしてます

特別展「視点転展」のアカフジツボは、以布利センターの職員が採集した個体を展示しています。
今回は以布利への出張期間を利用して自ら採集してきました!
船で沖へ向かい、定置網に付着している個体を採集します。
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ちなみにこの種は、このような定置網に大量に付着したり、取水口で繁殖して海水を詰まらせたり、船に付着して水の抵抗になったりと、海に携わる方からすると、なかなか厄介ものみたいです。

採集されたフジツボは殻をキレイに磨いていきます。
その際、付着している生物(ゴカイ、ウミケムシ、甲殻類etc.)は海にお帰りになっていただきます。
万が一、輸送用の袋の中で付着生物が死んでしまうと、水質の悪化により、フジツボが弱ってしまう可能性があるからです。
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(ちなみにこの付着生物の除去、洗浄に一時間半くらいかかってしまいました。暑かったです)

そして後日、無事に「視点転展」のフジツボ水槽に搬入しました!
しかし良く見ると・・・?ちょっと待って???
\オジャマ シテマス!!!/
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待って、あなた何でいるの???
あれだけ念入りにチェックしていたのですが、「イソギンポ」も混ざって搬入されていました。

イソギンポ含む一部の魚類は、フジツボの殻を生活の拠点に選ぶことがあり、殻にすっぽり入りこんで私の目を欺いていたようです(←私が気づいてなかっただけです)

なかなかカワイイ魚なので、フジツボの魅力が霞んでしまわないか、少し心配になりましたが、なかなかお客様にも気づかれていないようなので、隠し要素として、引き続き視点転展の水槽で生活してもらうことにしました。
視点転展にお越しの際は、私の目を欺いた隠れ上手なイソギンポを是非探してみてくださいね。

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