「不老不死のベニクラゲ」特別展示!若返りの様子を、モニターで紹介します
老衰後に若返りを起こすことから、不老不死のクラゲと呼ばれる「ベニクラゲ」を期間限定で特別展示します。
一般にクラゲの仲間は、成熟し子孫を残した後、徐々に衰弱し海中に溶けて消滅します。しかし、ベニクラゲは衰弱した後、クラゲの成長段階である"ポリプ"と呼ばれる状態に"若返り"し、"ポリプ"から再びベニクラゲが生まれてくることが知られています。このことから、ベニクラゲは「不老不死のクラゲ」と呼ばれています。
今回の特別展示では、ベニクラゲの若返りについて実験で立証し、不老不死のメカニズムについて研究している京都大学准教授の久保田信氏の協力を得て、若返りの様子をモニターでわかりやすく紹介します。
ベニクラゲは、世界中の温帯から熱帯の海域に生息し、日本でも全国の沿岸で見ることができます。成長しても傘の大きさが約1cmの小さなクラゲで、透明の体に紅色の消化器官が透けて見えることから、この名前がつきました。
海遊館では、この小さくかわいらしいクラゲの不思議な生活史を紹介し、生命の神秘について関心を持っていただけたらと考えています。
【「ベニクラゲ」展示概要】
展示期間:平成24年9月27日(木)から10月11日(木) ※期間延長して展示中です。
※生物の状況により、展示期間を短縮または、延期する場合があります。
場 所:海遊館3階「ふあふあクラゲ館」
展 示 数:50匹(傘の高さ約1cm、直径8mm前後)
映像展示:「ふあふあクラゲ館」内に設置したモニターにて、ベニクラゲの"若返り"について紹介します。
【ベニクラゲ】 学名 Turritopsis nutricula
世界中の温帯から熱帯の海域に生息し、日本でも6月から8月にかけて全国の沿岸で見ることができる。傘の形状はベル型で、紅色の消化器官が透けて見える。成熟した個体では、傘の縁に80~90本の触手を持つ。成長すると、傘の高さ約1cmになる。
【久保田 信氏について】
京都大学瀬戸臨海実験所准教授。愛媛県出身。日本で初めて、若返り能力のあるベニクラゲを発見し、実験により立証した。
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